2013年4月26日
私たちが現場で日頃から願っていること
医療法人明貴会理事長の山口貴史です。
私が歯科医療の現場で日頃から願っていることは、「歯科医療の提供を通じて生涯の健康に貢献する」ことです。
手前味噌な表現ですが、当院の多くの患者さまが通院を続けてくださっているのは、少なからず当院へ信頼感を抱いてくださっているからだと考えています。
そうした患者さまへ、いつでもできる限り良い歯科医療サービスをご提供するのは、歯科医師としての当然の努めです。だからこそ、その願いを1つ1つ実現してきました。
プロフィール
医療法人明貴会 理事長 山口貴史
<経歴>
医療法人明貴会理事長
歯学博士
大阪歯科大学臨床講師
日本口腔インプラント学会専門医
国際口腔インプラント学会 専門医・指導医
ドイツ口腔インプラント学会 専門医・指導医
日本抗加齢医学会専門医
厚生労働省 歯科医師臨床研修機関指導医
難症例の方も悩まずに
当院には、他の医院で治療を断られてしまった難症例の患者さまも数多くおられます。どのような理由にせよ治療を断られてしまうのですから、悲観せずにいられないでしょう。また断られたらどうしよう、そんな不安な表情を浮かべて来院される気持ちがよくわかります。
そのような患者さまをみると、何とかして笑顔を取り戻していただきたいと思います。
それは、自分自身のこんな経験があったからなんです。
歯科医師を志したきっかけとは?
子供の頃でした。猛烈な歯の痛みを経験をしたのです。それこそ、夜も寝られないほどの痛みです。子供だというのもあったと思いますが、いま考えてもこの世にあれほどの痛みがあるのか、というほどでした。
経験のある方は多いと思いますが、歯痛ほど不愉快で、人間を不機嫌にさせるものはないと思うのです。しかも、すべてのこと、勉強も家事も仕事も一切手がつけられなくなってしまいます。
母に連れられ、それこそ転がり込むようにして近所の歯科医へ駆け込みました。その先生は、子供の私に対しても真摯に接してくれ、文字通りジェントルマンでした。そんな先生の様子を見て、激痛を堪えながらもなぜかホッとしたのを覚えています。
今振り返れば、このときが私の人生の分岐点だったと思います。
なぜって、ものの数分で、かつてないほどの痛みを取り除いてくれたからです。子どもの私にとっては、魔法のように思えました。
私が歯科医師を志したきっかけは、私に治療をしてくれた、このときの先生との出会いにあります。子供心に「魔法のように人の苦痛を取り去る、こんな素晴らしい職業があるんやろか」と思ったことをはっきり覚えています。〝感動〟というものを初めて経験した出会いでもありました。
歯科医師としての原点になった、この先生とは今でも懇意にさせていただいています。
スタッフたちが支える歯科治療
私が歯科医師を目指すきっかけになった子供の頃の経験から数十年。現在の歯科医療は、さらなる高度化へと拍車をかけています。より高い技術を提供するためには、より強いチームワークが必要です。
おかげさまで、そんな私の〝想い〟に当院のスタッフ全員が共感し、治療技術や知識についてはもちろん、患者さまへの接し方やホスピタリティの向上に尽力してくれています。
スタッフたちのチームワークが生み出す高度な治療と技術力こそが、当院の最も自慢できるポイントです。
理事長の立場でありながら当院スタッフを称賛するのは、手前味噌も過ぎると失笑を買うかもしれません。しかしあえて言わせていただきたいと思います。
当院のスタッフが、いかに現状に満足することなく自己を磨き続けているか。いかに患者さまのことを一番に考える思いやりをもっているか。
私もまた、そんなスタッフの向上心に応えなくてはなりません。当院がさらに質の高い歯科医療サービスをご提供できる歯科医院であるよう、スタッフの学びの場や機会を支援し、最高のチームワークで患者さまの将来の健康を支えていきたいと思っています。
スタッフ育成がレベルの高い医療へとつながる
スタッフの向上心に応えるため、私は当院の利益の半分をスタッフの教育と育成に注いできました。特に各分野における資格の取得については、できる限りバックアップしています。スタッフの教育と育成こそが、当院のレベル維持につながるからです。
もちろん〝資格〟は、あくまで〝資格〟。資格を持っているから歯科医師として、スタッフとして優秀とは言い切れません。しかしその一方で、一定の水準を満たしていることを客観的に証明するのも〝資格〟です。
資格を持つことで、患者さまが少しでも安心して当院の治療に臨んでいただけるなら、やはり資格は持つべきものと考えています。
資格を持つことの意味とは?
私自身、国際インプラント学会の指導医・日本口腔インプラント学会専門医の資格を持っています。資格取得のためには、やはりそれなりの「努力・経験・知識」が必要です。
それぞれのスタッフが忙しい仕事の合間を縫って資格取得の勉強をする。これは、患者さまを思う気持ちと向上心がなければできないことです。
常に最新の歯周病ケアをご提供できる「認定衛生士」。カウンセリングのプロである「トリートメントコーディネーター」。「ホワイトニングコーディネーター」。認定助手の「アドバンスコース」。当院には、様々な資格を保有しているスタッフが数多く在籍しています。
スタッフ同士がお互いのマインドを刺激し合い、共に成長することは、チームワークで医療を行う上でとても大切です。それが患者さまへの最適な治療方法や技術の提供につながるからです。
秘密は日本拳法にあり!?
実は、私は日本拳法をしており、今では五段を取得しています。歯科治療の傍らに子供たちの指導も行っています。日本拳法をはじめとする日本の武道が「仁義礼智信」を重んじているのをご存知でしょうか。
この「仁義礼智信」を一言で説明するなら、実は〝チームワークをいかに作るか〟の教えなんです。つまり、チームワークに必要な土台となる相互信頼の精神を意味しているんですね。
当院のスタッフによるチームワークは、この「仁義礼智信」の精神に象徴されるものです。これに加えて「仁義礼智信」が持つもう1つの意味〝人に尽くし、思いやる〟精神を取り入れたのが、当院の医療システムです。
時代が変わっても結果を得るためには、将来を見据える視点が不可欠だと私は思います。現在もより良い歯科医療の提供を実現する当院ですが、これからもこの状況に甘んじることなく、常に未来に目を向け患者さまに最新の歯科医療サービスを提供していきたいと思っています。
学歴・論文
学歴1982年 | 歯内療法学教室入局、マス歯科医院勤務 |
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1984年 | 大阪歯科大学歯内療法学教室退局 日本歯科研究研修協会補綴学スペシャリティーコース終了 |
1984年 | 日本歯科研究研修協会歯内療法学コース終了 |
1986年 | 山口歯科医院開院 |
1986年 | HPI研究所歯科医学臨床コース終了 |
1987年 | ブローネマルクシステムインプラント 口腔外科・補綴科両コース終了 |
1991年 | MTI京都創設 |
1991年 | 大阪歯科大学口腔外科第2講座入局 専攻生 博士課程 |
1999年 | WCOI(World congress for oral implantlogy)会員 |
1999年 | IADR(International association of dental research)会員 |
1999年 | 日本インプラント学会会員 |
1999年 | ノーベル財団ノーベルバイオケア社公認インストラクター |
1999年 | スクリューベントインプラント社 公認インストラクター |
1999年 | 日本歯科臨床医学会会員 |
2005年 | 国際口腔インプラント学会(ISOI)認定医取得 ドイツ口腔インプラント学会(DGZI)認定医取得 |
2005年 | 臨床研修指導医 取得 |
2005年 | 日本口腔インプラント学会認定医取得 |
2005年 | 厚生労働省歯科医師臨床研修機関指導医取得 |
2009年 | 日本口腔インプラント学会専門医 取得 |
2010年 | 日本抗加齢医学会専門医 |
2013年 | 国際口腔インプラント学会(ISOI)専門医・指導医 ドイツ口腔インプラント学会(DGZI)専門医・指導医 |
発表文献
1999年 | 当施設におけるブローネコルクシステム。インプラントの過去8年間の臨床統計的観察 |
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2001年 | 「Ten-year results with Branemarks system implants. Proceeding of 5th world congress for oral implantology 2001:460-461.」 |
2001年 | 「Ten-year results with Branemarks system implants. 5th Congress for oral Implantology Program & Abstracts of 5th Congress for Oral Immplantology 2001:129.」 |
2001年 | 「Prognosis of the Branemark system implants during 10 years. J Dent Res :2002;81(Special Issue):436」 |
2002年 | IADR「ブローネマルクシステムインプラント8年間の臨床統計的観察」 |
2002年 | 日本インプラント学会「PRP(多血小板血漿のインプラント外科への応用に関する研究)」 |
2002年 | IADR サンディエゴにて「ブローネマルクシステムインプラント10年間の臨床統計的観察」 |
2003年 | 「多血小板血漿(PRP)を用いた顎骨再生.日本インプラント学科誌雑誌:2003;58.」 |
2003年 | 「ヒト多血小板血漿の成長因子に関する検討.歯科基礎医学会雑誌:2003;45:381.」 |
2003年 | 「上顎骨高度吸収例におけるPRPを用いた上顎洞拳上術.第32回日本口腔インプラント学会総会 日本口腔インプラント学会誌:2003;16:66.」 |
2004年 | 「Augumentation of foreign surface fixture using PRP grafting materials. 6th World Congress for Oral Implantology Program of World congress for Oral Omplantology 6 :2004;(Program of World Congress for Oral Implantology 6):34. (Satelite AADR/IADR Poster session)」 |
2004年 | 「A change in transendothelial migration cytokines of PRP during bone creation using dental implants. 6th World Congress for Oral Implantology Program of World Congress for Oral Implantology Program of World Congress for Oral Implantology 6:2004;(Program of World Congress for Oral Implantology 6):35.」 |
2004年 | 「Augumentation of foreign surface fixture using PRP grafting materials. 82nd General Session & Exhibition of the IADR Jornal of Dental Research :2004;83(Special Issue A (CD-ROM)):2059.」 |
2004年 | 「A change in cytokines of human PRP furing transedothelial migration.82nd General Session & Exhibition of the IADR Jornal of Dental Research :2004;83(Special Issue A (CD-ROM)):3723.」 |
2004年 | 「多血小板血漿(PRP)を用いた顎骨再生.日本口腔インプラント学会誌:2004;17:67.」 |
2004年 | 「歯槽骨再生に関する多血小板血漿の検討. Jurnal of Oral Biosciences :2004;46:380.」 |
2004年 | 「ヒト多血小板血漿の成長因子の生化学的検索. 日本口腔科学会雑誌 横浜:2004;53:**.」 |
2004年 | 「How we augment Alveolar bone by PRP.6th World Congress for Oral Implantology Program of World Congress for Oral Implantology 6 :2004;(Program of World Congress for Oral Implantology 6):22. (Table Clinic)」 |
2004年 | 「Rigid augmentation of the maxillary sinus by a autologous PRP and bone : The use of implants for treatment of atrophic maxilla.6th World Congress for Oral Implantology 6 :2004;(Program of World Congress for Oral Implantology 6) :37.」 |
2004年 | 「Ten-year results with Branemarks system implants. 6th World Congress for Oral Implantology 6 :2004;(Program of World Congress for Oral Implantology 6) :37.」 |
2004年 | 「Rigid augmentation by autologous PRP and dental implants.82nd General Session & Exhibition of the IADR J Dent Res :2004;83(Special Issue A(CD-ROM)):0832.」 |
2004年 | 「PRPと自家骨を応用したインプラントの実験的骨欠損部における顎骨造成過程の共焦点レーザ顕微鏡による観察. 日本再生歯科医学会雑誌:2004;2:124-130.」 |
2004年 | WCOI ハワイにて「355 Rigid augmentation of Maxillaly Sinus by mixture of autologous PRP and Bone: The use implant for treatment of atrophic maxilla」 |
2004年 | IADR「39527 Rigid augmentation by autologous PRP And dental implants」 |
2004年 | 日本インプラント学会「垂直的仮骨延長後にブローネマルクシステムインプラントを埋入し、オステル装置によるISQ値測定」 |
2004年 | 日本歯科学会「PRPと骨移植を用いた顎骨の再建後のインプラント埋入」 |
2005年 | 「インプラント治療にPRPを用いた顎骨再生. 日本歯科医師会雑誌 :2004;57(4):410.」 |
2005年 | 「インプラント治療にPRPを用いた顎骨再生. 歯界展望 :2005;293.」 |
2005年 | 「Evaluation after prosthesis treatment of the Maxillaly sinus lift protion with grafted out ologrees program of Gloval Oral Imprant Academy 2005.」 |
2006年 | 「自家骨とPRPを用いたサイナスリフト部におけるインプラント補綴処理後の評価. 京都府歯科医学会 雑誌.」 |
2007年 | 京都府歯科学会「自家骨とPRPを用いたサイナスリフト部におけるインプラント補綴処理後の評価」 |
2007年 | 日本口腔インプラント学会誌「自家骨と自己PRPを用いたサイナスリフト後の評価」 |
2010年 | 「インプラント埋入時における歯槽骨欠損部の新生骨再生過程に及ぼすβ-TCP及びPRP(多血小板血漿)の影響」 日本口腔インプラント学会誌 |
2010年 | 「歯科から始めるアンチエイジングー歯肉マッサージを導入して」 京都府歯科医学会雑誌 |
2011年 | 「訪問診療における施設スタッフに対する口腔ケアの指導について」 京都府歯科医学会雑誌 |
2011年 | 「インプラント体周囲骨欠損の新生骨形成過程におけるβ-TCP及びPRP(多血小板血漿)の影響」 大阪歯科学会雑誌・日本口腔インプラント学会雑誌 |
2012年 | 「β-TCPとPRP(多血小板血漿)を使用したサイナスリストエレベーションの当医院にけるサバイバルレートと注意点について」 京都府歯科医学会雑誌 |
2012年 | 「訪問診療での施設スタッフに対する口腔衛生指導モデル施設を基にしたアプローチについて」 京都府歯科医学会雑誌 |
2012年 | 「糖尿病患者に対する歯周治療に関して抗加齢医学会指導士としての症例報告―歯科と内科と眼科の連携」 京都府歯科医学会雑誌 |
2013年 | 水圧を利用したクレスタルアプローチ及びラテラルウインドウよりアプローチするサイナスフロアエレベーションまたピエゾサージェリーを用いたケースの比較検討 |
【訪問診療】歯科医院に通院できない方へ
来院されるのが困難な患者さまを対象に、当院では訪問診療を行っています。今後も拍車がかかる高齢化社会、通院できない患者さまは増えることはあっても、減ることはないでしょう。歯科医院として、全身の健康に貢献することは社会的な使命であるといえます。どんな状況の患者さまでも治療が受けられるよう当院の訪問歯科医療をご利用ください。
高齢者歯科医療の経験豊富な歯科医師と歯科衛生士からなるチームを居宅や施設、病院に派遣しています。
訪問診療の対象となる患者さま
・身体的障壁
筋力の低下、歩行困難、移動が困難、姿勢保持困難、そのほか基礎疾患によって通院できない方
・精神的な障壁
判断力や意思疎通が困難であることで通院できない方
・社会的な障壁
家族が忙しく介添えできない、または交通機関などが十分でなかったり、介護者の体制の不足で通院できない方
・物理的な障壁
階段、段差、道路の凹凸、診療所との距離などの理由により通院できない方
訪問診療、訪問口腔ケアの必要性について
今まで、在宅医療では歯科治療やお口の中のケアの重要性は見逃され、後回しにされてきました。しかし近年、臨床及び基礎研究の発展によって、歯周病と全身疾患の関連が解明されつつあります。特に高齢者医療に関してお口の中のケアの重要性も知られるところです。
お口は病気の入り口でもあります。健康な方でも、定期的なお口の中のケアは全身の健康維持のために必要です。体力が低下した高齢の方ならなおさら。通院できないからと諦めていた方々は、一度当院にご相談ください。
また、介護サービスの従事者向けに、口腔ケアの必要性とお口の中のケアについて勉強会を開いています。介護に携わる方はぜひご参加ください。私たちと一緒に患者さまの健康を守りましょう。
当院では「PAOO」という「急速矯正治療」を行っています
当院では矯正治療について、少しでも患者さまの負担を軽くするため、治療期間が少なくてすむ最新のスピード矯正システム「PAOO」を導入しております。従来の矯正治療は治療期間が長く、2年半以上もの間、煩わしい矯正装置をつけていただくケースもありました。
当院の「PAOO」を使った矯正治療では、その半分程度に短縮することが可能です。噛み合わせの容態によっては半年で治療を終える患者さまもいらっしゃいます。また、従来の治療と同じく、正確かつ精密な結果を得られます。
「PAOO」を使った治療は外科的手術が必要です。当院では手術に抵抗のある場合やPAOOが適用できない場合は、従来の矯正治療方法をお勧めしています。その上で矯正治療専門の先生をご紹介しています。
患者さまのご都合やお口の中の状態に合わせた、最適な矯正治療方法をご提案しておりますので、安心して当院にご相談ください。
PAOOの仕組みについて
「PAOO」は歯周外科処置を併用することで通常2〜3年かかる治療期間をおよそ半分程度に短縮できる新しい治療方法です。歯周外科処置によっては歯の周りの骨(歯槽骨)の量を回復させる効果があるため、歯周組織に問題のある方もより安全に治療を行えます。
「PAOO」で行う歯周外科処置はコルチコトミーと呼ばれ、歯の周りの骨(歯槽骨)の表層複数の小さな傷をつけます。骨の形成を促す骨移植材を骨の表面に置くことで歯の周りの骨の新陳代謝を高め、歯の移動スピードや歯周組織の改善を促進させます。
尚、「PAOO」による治療は治療時間が短い分、通常よりも短い間隔での通院が必要です。従来の矯正治療では1ヶ月に1回の通院ですみますが、PAOOでは2週間に1回のペースでご通院いただいています。
PAOOは短縮とともに歯槽骨の硬さが増すため、治療後も後戻りが起こりにくいメリットがあります。しかし、噛み合わせの種類や歯と歯周組織の状態によっては、提供できない場合があります。特に成長期のお子さんの場合はPAOOを受けていただくことができません。
当院ではPAOOが可能かどうかの判断を行うため、事前に検査を行いしっかりした判断のもと患者さまの状態に合った治療方法を提案させていただいております。
PAOOのメリット
・治療期間が短縮できる
・治療後の後戻りが少ない
PAOOのデメリット
・外科的処置が必要
・自費治療であるため保険がきかない
・通院頻度が多い
・成長期のお子さまに適用できない
【歯周病治療】すべての治療の土台に歯周病治療がある
当院ではすべての歯科治療を行う前に、必ず歯周病のチェックを行っています。診察の結果、歯周病が見られる患者さまについては、他の治療よりも最優先で歯周病の治療を行います。
歯周病は細菌感染によるお口の病気です。歯周病のまま治療を施しても、再発や新たな疾患を引き起こすリスクを高めるだけだからです。
一般歯科をはじめインプラントや審美歯科などの治療についても、歯茎が健康な状態であることを優先しています。
目的とする治療になかなか入れないケースがあるのはこのためです。最終的な治療を成功させるためにも、当院でははじめに歯周病の治療に時間をかけて丁寧に治療しています。ご理解頂きますようお願いいたします。
歯周病の症状とは
・歯ぐきから血が出る
・歯肉が腫れている
・口臭が気になる
・歯ぐきが痩せて、歯がグラグラしている
【当院の特徴】専門的なスキルを持っている衛生士による歯周病ケア
歯周病の治療はもちろん、再発防止、予防についても学会から認められている認定歯科衛生士が施術を行っています。
多くの方は、歯を失う原因を加齢によるものと思っているようです。しかし、実際に歯が抜ける原因の約半分は歯周病によるものなのです。歯周病は歯を支えている、歯茎の中にある歯槽骨(しそうこつ)という骨を溶かしてしまう病気であるため、土台を失った歯が抜け落ちてしまうのです。
当院の認定歯科衛生士による、歯石除去と歯磨きの指導や生活習慣改善へのご提案によって、患者さまの歯周病の改善と予防は盤石なものになるはずです。
認定歯科衛生士は、その名の通り、お口の中の衛生を保つエキスパートです。治療や予防は、当院の歯科衛生士に安心してお任せください。
当院の歯周病予防のメインテナンス
・歯周病の程度に合わせた歯石除去
・歯の表面のクリーニング
・歯磨きのチェックと正しいブラッシング指導
・患者さまに合った歯ブラシ、歯間ブラシのご提案
・健康維持の為の生活習慣のご提案
歯周病が及ぼす全身への影響
歯周病は自覚症状がないため、症状が悪化しやすい病気です。歯そのものを失ってしまう患者さまも少なくありません。また、身体全体の健康にも悪影響を及ぼすことが、さまざまな研究で報告されています。
歯周病が引き起こす全身疾患
・誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
ご高齢の方や寝たきりの方など、抵抗力が落ちていると大量の歯周病菌が発生します。食べ物を誤嚥した際に歯周病菌が肺の中に入ることで肺炎を起こすリスクが高まります。
・心臓発作(心筋梗塞)
最近、歯周病菌の一種に、血栓(血の塊)を作る作用があることが証明されました。重度の歯周病である場合、歯周病菌が血管内に入り込み、血液の流れに乗って様々な臓器内に血栓を作ります。
心臓の血管が詰まることでも起こる心臓発作も歯周病菌によって作られた血栓が原因となる場合があります。
・歯周病と糖尿病
糖尿病の人は特に歯周病に対する抵抗力が弱く、歯周病に感染しやすく進行が早いといわれています。歯周病菌は糖代謝のコントロールに悪影響を及ぼすため、糖尿病で最も大切な血糖値のコントロールを難しくさせます。
・早産、低体重児
歯周病菌によるお口の中の炎症が血管を通して全身に回り、羊水にも影響を及ぼすことで、早産や低体重児のリスクを高める場合があります。
歯周病がある患者さまへの治療手順
・虫歯を治療する場合
激しい痛みなどで急を要する場合を除いては、歯石除去などの歯周病の治療を並行して行います。
・詰め物や被せ物を使う場合
最初に歯をきれいにし、歯周病で腫れた歯ぐきを治療してから、詰め物や被せ物を入れます。歯茎や歯をきちんと治療すると、詰め物や被せ物がきれいに入るばかりか、長持ちします。
・知覚過敏と噛み合わせの場合
知覚過敏と噛み合わせの悪さが原因になる場合があり、歯周病と深く関係することも多いのです。歯周病がある場合、歯周病の治療を優先するのはそのためです。
【審美歯科】美しい口元をつくる治療
「銀歯や詰め物の色が気になって口を大きく開けられない」とお悩みの方はいませんか?
歯を健康的に白くしたい、美しさを取り戻したい、そんなふうに願う方々の夢を叶える歯科領域なのです。
現在は、被せ物や詰め物にも色々な種類や素材が開発されています。虫歯治療をした部分も、自然に近い白さを実現できます。
当院の審美歯科では、患者さま一人ひとりのご要望にお応えできるよう様々な手法を用意しています。
【当院の特徴】トリートメント・コーディネーターがいるので気軽に相談できる
当院では、審美歯科のみならず歯科領域全般について正しい知識を持ったカウンセリングの専門家、トリートメントコーディネーターがいます。トリートメントコーディネーターは、患者さまのご要望をしっかりお伺いし、歯科医師が患者さまにとって最適な治療計画を提案・コーディネートする役割を担います。
現在、インターネットやメディアなどで審美歯科の情報は多く掲載されています。しかし、全てが患者さまのケースに適合した正しい情報であるわけではありません。
歯科医師には直接聞きにくい治療内容や費用、期間、保証、医療費控除、支払い方法などについてご質問、治療方法のご説明に対応しておりますので、ぜひご相談ください。
【当院の特徴】セラミックの専門家の技工士
被せ物や詰め物は、当院の治療に20年来携わり、熟練技術を持つ歯科技工士の手で作成します。セラミックの専門家による高い透明度と、写真撮影にも耐えうる精度を誇る被せ物は、多くの患者さまに好評をいただいております。
歯科技工士の技術は職人的なものです。その職人的な勘を活かし、歯科医師と患者さまの希望と必要に応じて、色味・形状ともにぴったりした被せ物を提供しています。歯科技工士は、患者さまのお口の中を直接確認しながら作りますので、間違いないものができあがります。
【当院の特徴】保証期間は、長いもので10年
「せっかく費用と時間をかけて白い歯を入れたのだから、患者さまを残念な気持ちにさせたくない」―インプラントやセラミッククラウンなど、保険外治療を受けられた患者さまには、治療後最大10年間の保証をお約束しています。
インプラントのチタン、被せ物に使用するセラミックやゴールドなど、使用する素材は腐食したり欠損することはありません。きちんと定期的なメインテナンスを行っていれば半永久的にお使いいただけます。
長期の保証制度は、少しでも安心して治療を受けていただけるよう設けられたものです。尚、定期的なメインテナンスをお受け頂くことが保証の条件となりますので、詳しくは当院までお問い合わせください。
当院の審美歯科メニュー
オールセラミックスの廉価版e-max
e-maxは新しいセラミック材料です。耐久性柔軟性共に自然の歯に近く、噛み合わせる相手の歯を傷つけない大きなメリットがあります。また金属を使用しないため、審美性に富み、アレルギーの心配がありません。
【e-maxのメリット】
・比較的安価
・強度が自然の歯に近く破損や対合歯へのダメージが少ない
・耐久性と安定性に富む
・金属や樹脂を使用しないため審美的かつ安全
・天然歯と分子レベルで接着し、自然な仕上がりを実現できる
・隙間への細菌侵入を防ぎ虫歯のリスクが軽減する
ラミネートベニア
ラミネートベニアは歯の表面を薄く削り、ネイルチップのような素材を歯の表面に張り付ける審美歯科治療です。比較的短期間で治療ができ、色の後戻りがないことが特徴です。また、歯を削る量が少なく、その他の治療に比べて体への負担が軽くすみます。
セラミックインレー
セラミックインレーは金属を使わない、セラミック素材のみで作られた詰め物です。金属を使用しないため安全で、審美性に富み変色や汚れの付着などのリスクが少ないことが特徴です。比較的割れやすいデメリットがあります。
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審美・セラミック治療におけるリスクと副作用はこちら
【インプラント】インプラント技術
インプラントとは〝人工歯根〟のこと。歯周病や事故、先天的欠損など、さまざまな理由で歯を失った場合の治療法の一つです。
インプラントは、歯を失った場所にインプラント体(人工歯根)を移植して、歯の機能を回復する治療法です。使用するインプラント体はチタン製で骨に定着しやすく、生体親和性や強度に優れています。
インプラントの一番の魅力は、天然の歯と遜色のない自然な美しさと安定した噛み心地です。入れ歯やブリッジでは歯を支える歯根(根っこ)を回復できないため、不安定で違和感があります。インプラントは土台となる歯根から回復するので、入れ歯やブリッジにない安定感が得られます。
インプラント治療は半世紀の臨床実績があり一般的な治療法になっています。近年ますます知名度が上がり、治療の選択肢としてインプラントを選ぶ方が増えています。
インプラントとは?
●骨に対して直接埋め込む人工歯根です。
●部分義歯、ブリッジなどと同じく欠損補綴の選択肢のひとつです。
このページでは当院のインプラントの特徴についてご説明をします。
【当院の特徴1】専門医の資格を持ったドクターがいます
院長は、日本口腔インプラント学会および国際口腔インプラント学会、ドイツ口腔インプラント学会が認定した専門医です。国内のみならず国際的にも認められたインプラントのエキスパートです。当院のインプラントは全てインプラント専門医である院長が担当しています。
インプラントは外科的手術を伴います。ご検討される患者さまが、治療を担当する歯科医師の技術力や経験を気にされるのは当然のことでしょう。
ところが、歯科医師がどのくらいインプラントに力を注いでいるのか、どれくらいの経験と知識を持っているのか、わかりにくいのが現状です。
そこで、判断基準のひとつとしていただきたいのが、専門医という資格の有無です。専門医の資格は、歯科医師の技術力や経験・知識の高さを測る一つの指標で、各学会が認定するものでもあります。
また「インプラント専門医」の肩書は取得すればそのまま継続できる、というわけではありません。
資格取得後も5年ごとに資格更新を行い、以下のような実績を満たす必要があります。
・学会への論文発表
・学会参加、研修会参加
・3つの症例についてレポート提出
つまり、常に治療に対する技術や知識をアップデートし続けているという証になりますので、インプラント治療を受ける際の判断材料となるはずです。
【当院の特徴2】インプラントの実績
当院では25年以上も前からインプラント治療を導入し、高い成功率を維持してきた実績があります。
その実績に信頼を寄せてくださった患者さまはもちろん、他の歯科医療機関からも数多くの患者さまをご紹介いただきました。難症例のケースも多く含まれます。
他院で断られた方、高齢のためにインプラントを諦めた方々は、ぜひ当院にご相談ください。見た目の改善はもちろん、自分の歯と変わりなく食べることを楽しめる人生の再生を全力でお手伝いさせていただきます。
【当院の特徴3】より正確な診断のためにCTを完備
当院では、インプラント治療前に、歯科用CTを用いた撮影を行っています。
従来のレントゲンでは2次元の平面画像しか得られません。
一方、この歯科用CTを用いると3次元の立体画像が得られるので、歯やあごの骨の状態を立体的に確認することが可能です。
この技術によって、適切なインプラントの種類や、正確な埋め込む位置を決定していきます。
2次元的なレントゲン画像では情報に限界があります。
当院では、インプラント施術を成功に導くためにCTは不可欠であると考え、歯科用CTを導入しています。
なお、歯科用CTは、医科のCTと比べると撮影時間が短く、被ばく量は、医科CTの10分の1程度にとどまります。これは患者さまにとって極めて大きなメリットといえます。
【当院の特徴4】インプラント専門の衛生士とチームでサポート
インプラントのメインテナンスを行う歯科衛生士も、院長と同じく日本口腔インプラント学会認定資格保持者です。インプラント手術のサポート、口腔ケア、メインテナンスや相談なども含め、患者さまのケアを行います。
インプラントは、治療後のメインテナンスによっても寿命が左右されます。決して安くはない費用負担のあるインプラントです。一生涯、快適にご使用いただくためには治療後のケアが重要です。
快適な生活を長く続けるため、インプラント治療における専門知識、経験を有した私たちに、お任せいただきたいと思います。
【当院の特徴5】信頼できるインプラントメーカーを採用しています
歯科用インプラントのメーカーは世界中で700社以上とも言われています。当院では、これらのインプラントの中から、「ノーベルバイオケア社」のインプラント体を採用しています。
世界中の多くの歯科医師が「ノーベルバイオケア社」のインプラント体に信頼を置くのは、症例実績が豊富だからです。
世界中から寄せられるデータをもとに日々研究開発が続けられています。常に新しい技術が製品に反映されるため、安全性のみならず審美性についても柔軟な対応ができる素晴らしいインプラントシステムです。
さらに当院では、アメリカ、ジンマー社のスクリューベントインプラントも共に導入しております。2つの種類のインプラント体を用意しているのは、様々な症例に対応できる体制を整えるためです。また、各国での使用頻度が高くシェアが大きいことから、この2つのインプラントを採用しています。
インプラントのメリット・デメリット
インプラントのメリット・デメリット
<インプラントのメリット>
・天然の歯と遜色のない自然な美しさがある
・しっかり物が噛めるようになる
・固定式なので、ズレたり外れない
・健康な歯を削ったり抜いて傷つけることがない
・お口全体を健康に保てる
・しっかり発音できる
<インプラントのデメリット>
・治療には外科的手術が必要
・治療期間が長くなる
・自費診療のため、治療費用が高額になる
・メインテナンスを怠ると、インプラント歯周炎になる
All-on-4(オールオンフォー)
All-on-4(オールオンフォー)とは?
総入れ歯の方や多くの歯を失った方に、4本のインプラント体をバランスよく骨に埋入する手術のことです。
4本のインプラントをバランスよく骨に埋入して、連結した人工歯を支えます。
手術当日に仮歯が入るため、軽いお食事や会話に支障をきたすこともありません。審美的にも自然で、もちろん入院の必要もありません。
All-on-4(オールオンフォー)ならば埋入するインプラントの本数を最小限に抑えることができ、患者さまの費用的・身体的負担を軽減したインプラント治療を受けていただけます。
All-on-4(オールオンフォー)はこんな方へお勧めです
・歯が全くない、総入れ歯の方に
・上顎、下顎どちらかの歯が1本も残っていない方
・現在の総入れ歯が合わずにお困りの方
・歯が数本しか残っていない方
・顎の骨が少なく、インプラントを断られた方
・身体の負担、インプラント治療費の負担をなるべく軽くしたい方
インプラントの流れとは?
インプラントの大まかな流れを説明しましょう。
1. 診療計画
初診 > 治療計画
口腔内の模型、X線写真、CT写真、血液検査などを行い、治療計画を立てます。
2. 1次手術
外科問診 > 術前クリーニング > 1次手術(インプラント埋入手術) > 術後消毒 > 抜糸
治療計画に基づき、インプラントを骨に埋め込む手術を行います。
3. 待機期間
定期ケア
インプラントと、骨が結合する(オッセオインテグレーション)期間です。
4. 2次手術
術前クリーニング(2次手術) > 2次手術 > 術後消毒(2次手術)
1次手術時に埋め込んだインプラントの上部に、歯を作る部分をつなげる手術です。
5. 補綴処置
抜糸、印象(1回目) > 精密印象(2回目)、咬合採得 > 試適 > 装着 > 経過観察
口の中の歯に当たる部分(上部構造)を作る処置です。
6. 定期的なケア
定期ケア
インプラントの寿命を長持ちさせるためには、定期的なメインテナンスと毎日のセルフケアが不可欠です。
インプラントの費用はこちら
インプラント治療におけるリスクや副作用はこちら
【虫歯治療】痛みの少ない虫歯治療を
歯科治療をうけるにあたり、患者さまが最も不安に思われること。それは「痛み」を伴う治療だろうか、という点ではないでしょうか。
では、治療の際に生まれる「痛み」とは、いったいいつ感じるのでしょう。実は「痛み」は、麻酔注射の際に生まれるのです。麻酔は治療の際の痛みを抑えるためですが、その痛みを抑えるための注射で痛みが生じるのです。
逆に言えば、注射の際に生じる痛みを抑えられれば、治療そのものは〝完全無痛〟で終えることができるわけですね。
そこで当院では、注射の際の痛みを抑えるために、次のような方法で麻酔を行います。
●はじめに表面麻酔を行う
表面麻酔とは、まず麻酔薬を歯ぐきの表面に塗り、粘膜表面の痛みを麻痺させます。これで注射の針を刺すときの痛みを緩和できます。
●麻酔薬を人肌に近い温度に保つ
表面麻酔に加えて、麻酔薬を人肌に温めることで違和感を抑えられます。
●極力細い針を使用し刺さる痛みを和らげる
痛みは、注射針を刺すときと麻酔薬を注入するときに生じます。ですから、注射針を刺したことに患者さまが気づかないような、できるだけ細い針を使用します。そして、なによりも重要なのは注入の技術です。
注入の最初のひと押しは、まさにフェザータッチ。ゆっくりゆっくり注入します。これを自動化した電動麻酔は注入のスピードが均一ですが、やはり最後に頼るのは経験を積んだドクターの持つ〝さじ加減〟ではないでしょうか。
【当院の特徴1】できるだけ痛みの少ない治療
治療そのものが痛くなくても、麻酔が痛ければ患者さまの不安と心理的な負担を取り除くことはできません。当院は、麻酔一本についてもこだわりを持って行っているのです。
また、手動でゆっくり麻酔をすることで、薬がよく効き治療中の違和感がなく、術後の痛みも軽減できます。この麻酔方法ですと、なかには麻酔をされたことに気が付かなかった方がいるほどです。
この麻酔方法は当院の全ての歯科医師が身に着けているテクニックです。当院では、麻酔も無痛であることを歯科医師に徹底しているので、安心して治療をお受けください。
【当院の特徴2】できるだけ歯を抜かない・削らない治療
患者さまの将来のお口の健康を見すえ、できるだけ自分の歯を残す治療を行うことが当院の目指すところです。虫歯の治療も削って治すのではなく、薬剤やその他の方法を積極的に取り入れています。
歯は一度削ってしまうと、皮膚や爪のように再生することがありません。削ることは、歯の柔らかく弱い部分を露出することでもあります。たとえ詰め物をしたとしても、隙間などに汚れが溜まり虫歯や歯周病のリスクをさらに高めることになるのです。
また、歯を削る際の音や振動は、患者さまへの大きな心理負担になります。
やむを得ない場合はありますが、患者さまの生涯にわたるお口の健康を考えれば、削らないで治す方法を一つでも多く取り入れることです。かけがえのない自分の歯で噛める将来を守りたいと思えば、「できるだけ歯を抜かない・削らない治療」を目指す以外にありません。
安心して治療を受けて頂くための、クリニックと患者さまとの橋渡し役です
今までに費用や治療に対するご要望など、歯科医師には少し聞きづらい、話しづらいといったことはございませんか?そんなときは、ぜひトリートメントコーディネーター(TC)にご相談ください。患者さまの立場に立ってお話を伺います。
トリートメントコーディネーター(TC)とは?
トリートメントコーディネーター(TC)とは、ドクターと患者さまの間に立ち、双方にとって満足のいく治療を進めるための橋渡しを行う専門スタッフのことです。
米国などではすでに専門職として確立されており、コミュニケーション能力で患者さまへのカウンセリングと説明を担当し、時には支払いについてのファイナンス計画まで立てる専門家です。
あなたの思いを治療に反映させることができます
「痛くしないでほしい」「いつまでに終わらせたい」など、あなたの思いを治療に反映させることができるのは、TCがいるからです。
当院では複数の選択肢から患者さまの意思で治療計画や方法を選べるスタイル(インフォームド・チョイス)を徹底しています。
患者さまから頂いたご要望を、TCが的確に歯科医師に伝え、ご要望や条件に合った治療を安心して受けていただけます。
専門的で難しい話も、丁寧にご説明いたします
医療分野の詳しい話は、どうしても専門的で難しく感じる場合もあるでしょう。そんなときもTCは患者さまが理解しやすいよう丁寧にご説明いたします。
わからないことや疑問に思うことがあれば、いつでも何度でもお尋ねください。それが、患者さまにとってもっとも適した治療を選択する一番の近道です。
TCによるカウンセリングでは、以下の内容をご確認いたします
・治療の内容
・費用と支払い方法
・医療費控除について
・おおよその通院回数
ご紹介の患者さまは信頼の証
当院の大きな特長として挙げられることの1つとして、新しく来院される患者さまの半分が、ご紹介による方々だという点です。
親子3代にわたって通院いただいているご家族さまも
中には親子3代にわたって通院いただいているご家族さまもいらっしゃいます。こうした現状は、これからも京都で一番の歯科医療サービスを提供できるよう努力を続けていく上で、本当に良い励みになります。ここに、あらためて感謝申し上げます。
ホスピタリティとは、「心がこもったおもてなし」
「治療は満足できるけど、スタッフの対応が気になる...」
「ただ歯を治療されるのではなく、気持ちよく診療を受けたい」
病院などで診療を受けて、こんな不満を抱かれた方は少なくないかもしれません。
当院では治療に加えて、もう1つ大切にしていることがあります。それは〝ホスピタリティ〟です。これが欠けていたらより良い医療とはいえないと考えています。
当院のホスピタリティの考え方は、単なる「マナー」ではなく、「心」が加わったものだと考えています。患者さまが深い心地良さを感じながら、相手に対して信頼や安心を感じて頂けることが目的です。
患者さまの一人ひとりの情報をスタッフ全員で共有
患者さまの現在の状況、趣味や好み、ご家族のこと、ご要望、会話の中から得た事柄など、スタッフ全員で情報の共有をします。
当院のホスピタリティは、いつ来院いただいても患者さま一人ひとりに寄り添った対応だと言っていただいております。
定期的な研修を積み重ねています
当院ではホスピタリティ専門のインストラクターを招き、全てのスタッフが研修を受けています。研修といっても単なる座学のみではなく、それぞれのスタッフが様々な意見交換を行い、とても活気に満ちたものになっています。
そのため、当院にいらっしゃる患者さまの中には悩み相談をされる方もいらして、小1時間ほど過ごして帰られる方もいるほどです。
スタッフがお迎えします
当院の〝MTP(メディカルトリートメントプロトコール)〟を支えるのは、歯科医療集団です。全てのスタッフが、それぞれの専門分野において数多くの資格を保有しています。
治療の質の向上、「人間性」の向上
患者さまへの治療の質の向上は大切です。そしてもう1点大切なのは、治療に携わるスタッフの「人間性」の向上だと当院では考えています。そのため「人間性の向上」に主眼を置き、「教育」を徹底し、患者さまにより快適に治療を受けて頂きたいと考えています。
院内教育に力を入れている歯科医院
当院のスタッフたちは、高いモチベーションを持ちつづけながら、技術や知識の習得に努めています。なぜでしょう。その理由は、当院の院内教育にあります。スタッフのマインドを常に後押しできるよう、院内教育には特に力を入れており、収益の半分をスタッフの教育費に費やしているほどです。
その院内教育とは、次のようなものです。
●スタッフ全員が出席する月1回の勉強会
●各種学会への入会促進
●資格取得の援助
●ドクターによる 週1回の研究報告会
(様々な症例をもとに治療計画の考え方や治療方法を研究発表する)
このような院内教育が、当院のチーム力の向上を作り上げています。
加えて、年に2回のキックオフ・ミーティングで、当院の理念や行動指針をスタッフ全員で共有することで、さらなる成長を促します。
当院自慢のチーム力を活かし、これからも患者さまにご満足いただける歯科医療サービスの提供をお約束いたします。
数々の資格を持つスタッフたち
参考までに、当院スタッフが保有する資格の一部をご紹介しましょう。日本口腔インプラント学会専門医および指導医の資格を持った理事長をはじめ、日本口腔インプラント学会専門認定衛生士が3人います。京都府内の日本口腔インプラント学会インプラント専門歯科衛生士は約7名で、そのうちの3名が当院のスタッフです。(2013年調べ)
もちろん〝資格〟は、あくまで〝資格〟。資格を持っているから歯科医師として、スタッフとして優秀とは言い切れません。しかしその一方で、一定の水準を満たしていることを客観的に証明するのも〝資格〟です。
一つの指標としての資格取得は、スタッフのモチベーション向上にとても有効です。そのサポートに、力を入れないわけにいきません。
<歯科医師>
●日本口腔インプラント学会 専門医
●国際口腔インプラント学会(ISOI)専門医、指導医
●ドイツ口腔インプラント学会(DGZI)オーソリティ オブ インプラントロジー
●日本矯正歯科学会認定医
●日本口腔外科学会認定専門医
●日本抗加齢医学会専門医
<スタッフ>
●日本口腔インプラント学会インプラント専門歯科衛生士
●日本歯周病学会認定衛生士
●ケアマネージャー
●日本歯科審美学会ホワイトニングコーディネーター
●国際インプラント協会の専門技工士
●トリートメントコーディネーターインストラクター
●日本抗加齢医学会指導士
●ドライマウス研究会指導士
なぜ歯科医療に「チーム力」が必要なのか?
医療は現在、技術力も知識もとても高度化しています。それは、医療に限らず、例えば科学の世界でも同様です。ひとりの人間がすべての領域をカバーすることは不可能です。専門分化した、その領域ごとのプロフェッショナルが手をつなぎ、1つの問題に取り組む時代になっています。
各領域の専門家がもつ知識や経験、技術力を集結
つまり、歯科医療に限らず全ての医療は、各領域の専門家がもつ知識や経験、技術力を集結することで、初めて総合的な判断と治療が行えるのです。それは〝チーム力〟そのものではないでしょうか。
お互いを刺激し合うことで切磋琢磨が生まれる
それだけでなく、チームで1つの目的に向かう場合、お互いを刺激し合うことで切磋琢磨が生まれます。力を持ったスタッフが仮に3人集まったとすれば、そこに生まれるパワーは、実は3倍以上になるのです。これが〝チーム力〟と呼ばれる大きなメリットです。
2013年4月25日
【MTPとは?】患者さまの疑問と不安を減らし、生涯に渡りお口の健康を維持するための診療システム
●いつまでも治療が終わらない...
●高額な自費治療を勧められた...
●きちんと説明して貰えないので不安...
患者さまの歯科医院に対する不満で、特に多いのがこの3つです。当院ではそのような不満・不安をなくし、患者さまに安心・安全な治療、そして治療後のメンテナンスまでを一貫して行えるように、「MTP(メディカルトリートメントプロトコール)」という取り組みを行っております。
MTPは、治療と予防を一体と考え、この2つがスムーズ且つ効率的に行われるよう、当院が考案した独自の診療システムです。
その目的は、患者さまが納得して治療を受けることができ、お口の健康を生涯を通じて維持するためのものです。
それには〝治療・予防〟を一体化した診療システムが必要なのです。
MTPは患者さまとの「約束事」
当院のMTPが、プロトコールとして本当の意味で確立されたのは2005年頃です。プロトコールというのは、治療に関する「実施計画書」のことです。そこには
●治療の目的
●治療方法の根拠
●将来的にわたるメインテナンス管理
などが示されたものです。この「実施計画書」がきちんとあるからこそ、患者さま一人ひとりが本当に望んでいる医療が提供できるとも言えます。
MTPは患者さまとの「約束事」
つまり、MTPとは患者さまとの間で共有する約束事のようなものです。
<患者さまとの約束事>
●医療に従事するものとしてその責任をまっとうするため
●患者さま一人ひとりに合わせた治療計画のため
●治療とメインテナンスの実行と管理のため
●将来予知の情報提供のため
これらの各ポイントを総合的に行うための診療システムなのです。そして、この診療システムを一貫して貫くのが、徹底した「インフォームドコンセント」です。
※インフォームドコンセントとは?
正しい情報を伝えた上で医師と患者さまの間で交わされる合意のこと。医師と患者さま双方の意見の一致・コンセンサスという意味で、必ずしも提案された治療方針を患者さまが受け入れることを意味しません。つまり、医療従事者の提案を患者さまが拒否することも含まれます。
MTPが生まれた背景とは?
「患者さまが生涯にわたって良いコンディションを保てるような治療」の大切さを痛感してきました。目の前の虫歯をただ削るだけの古い治療からどう脱却するのか。そこを考えぬいた結果、MTPが生まれたのです。
当理事長が歯科医師になった頃は、日本の歯科医療は世界に比べ予防歯科の分野でまだまだ未熟で、悪いところを単に削って被せるばかりでした。
虫歯ができればそこを削り、削られた部分に詰め物をする、そしてまた虫歯になる、といったことがありました。まして、虫歯にならないためのメインテナンスという考え方はほとんどありませんでした。
一方で、現在でも保険が適用された治療を行う歯科医院が主流です。
ところが、保険適用内の治療はどうしても〝削って治す〟ことがメインになってしまうため、患者さまにとって最適な治療を提供できるとは言えません。
また、一度削ってしまった歯は2度と元に戻せません。
では、患者さまの大切な歯を守るためには、どのような治療が良いのだろう。また、治療後も生涯にわたって、良いコンディションを保てるような治療を提供するには、どうしたら良いのだろう。
最適な治療と思って、自費治療で最良の方法を施しても、その後の過ごし方で無駄になってしまうこともあります。義歯も長く使っていただきたいと思い、せっかく良いものを入れても、やはり治療後の過ごし方で歯の寿命を縮めてしまうことがあります。
そうした例を見るにつけ、生涯にわたり最良のコンディションを保てるような治療の大切さを痛感してきました。目の前の虫歯をただ削るだけの古い治療からどう脱却するのか。
そこで、まず始めたのが歯科治療の先進国と言われる北欧の医療現場を調べることでした。調べてみると、そこには取り入れるべきもので溢れていたのです。当院内の仕組みの中に組み込めるものは、1つ1つ積極的に取り組んできました。
こうしてできあがったのが、当院の独自システムとなった〝MTP〟なのです。
当院の全スタッフが、MTPに基づき行動するシステムです。歯科医師はもちろんですが、
・歯科衛生士
・歯科技工士
・トリートメントコーディネーター
・受付
・事務スタッフ
・チェアサイドアシスタント
すべてのスタッフがチームとなって提供する医療です。
当院が、患者さまに満足していただけるオーダーメイドの歯科医療サービスを提供できるのは、この〝MTP〟があって初めて可能になるのです。
MTPの流れ
当院のMTPとはどのようなものなのか、細部にわたり分かりやすくイラストを交えて、実際の流れをご紹介しましょう。
STEP.1 初診
1.予診表記入
患者さまに予診表を記入していただき、主な問題点、今までの病歴やアレルギーなどを把握します。
2.問診、口腔内診査
予診表に基づいた問診を行い、口腔内を診査、必要に応じてX線写真を撮影します。
3.応急処置
痛みがあったり、すぐ に処置が必要な個所があれば、応急処置を行います。
STEP.2 診断
1.問診、口腔内診査
全体的な診断に加えて、歯の1本ずつ診断を行います。
2.歯周組織の検査
歯科衛生士がお口の中全体の写真を撮影して現在の記録を残します。続いて歯ぐきの炎症レベルを検査します。希望があれば、唾液検査、歯周病菌検査、口臭検査、毛髪ミネラル検査も行います。
3.治療計画
歯科医師が初期の治療計画を提示し、トリートメントコーディネーターが治療費や治療期間、その他について、親切丁寧にご相談させていただきます。また患者さまのご希望や疑問などお伺いします。
STEP.3 初期治療
1.歯周病初期治療
歯石の除去を行い、ブラッシングや食事回数など生活習慣の指導を行います。希望があれば、オーラルマッサージ(歯ぐきのマッサージ)など抗加齢メニューも行います。
2.歯に対する初期治療
小さな虫歯や歯の神経の処置を行います。
3.歯周病の初期治療に対する効果測定
歯周病の初期治療を行い、歯ぐきがどのくらい改善したかを検査します。
STEP.4 治療
1.最終的な治療計画
歯科医師が初期治療の結果を診断し、最終的な噛み合わせを作る治療計画を提示します。トリートメントコーディネーターが治療費や治療期間、その他についてご相談させていただきます。
2.治療
最終的な治療計画に基づき、歯科医師が治療を進めます。
3.ラストクリーニング
最終的な治療の成果をチェックし、歯科衛生士がお口の中全体のクリーニングを行います。また、今後のメインテナンスの方法や期間など患者さまとご相談します。
STEP.5 定期検診
1.1ヶ月検診(Supported Oral Therapy)
歯科衛生士が術後1ヶ月の経過をチェックし、ブラッシング指導を行います。続いて、お口の中全体のクリーニングを行います。
2.デンタルフィットネス(定期検診とメインテナンス)
約3ヶ月に1度、歯科衛生士によるお口の中のクリーニングを行い、お口の状態をチェックいたします。気になる部分がある場合は、お口の中を良い状態に維持するために検診回数を増やす提案をします。
2013年4月 3日
三条山口歯科医院総院長の山下です
今から10年前。大学の口腔外科にいた私は医局の紹介で当院に入りました。それまで、大学内で最先端の歯科医療の中で過ごしてきたと思っていた私は、技術力と、骨を再生する最先端のインプラントを日常的に行っている当院の環境に圧倒されたのを覚えています。
また、歯周病やインプラントの他にも矯正歯科、審美歯科などを組み合わせた、総合的な診療「フルマウス診療」を行い、どの分野においてもより良い歯科医療サービスを提供し続ける院長とスタッフ達に刺激され、身が引き締まる思いで日々さらなる技術の向上に努めています。
大切にしていること
当院では、週に何回かお体が不自由で通院できない患者さまのために訪問診療を行っております。特に寝たきりやご高齢の方は、歯を失って噛めないでいる方が多く、入れ歯が合っていない傾向にあります。
私は、そんな状況を踏まえ、少しでも患者さまが心身共にストレスと感じないよう訪問診療をできるだけスピーディに良い義歯を作ることを心がけています。今では特殊な技術を身につけ、訪問診療当日にある程度まで完成できるようになりました。
認知症や大きなトラブルを抱えていらっしゃる患者さまの場合、治療中に抵抗され、なかなかうまく進まない時もありますが、食べ物が食べられなくてどんどん体力が落ちてしまっている状況を見逃すわけにはいきません。
どんな患者さまに対しても安心できる治療を提供したい
どんな患者さまであっても、できるだけ安心して治療を受けていただけるよう、患者さま一人ひとりの今のご状況を把握しながら、通院困難な近隣地域の患者さまにこれからも貢献していきたいと思っております。
高齢化が進む中で、訪問診療を対応している医院がまだ少ないのが現実です。当院ではご自宅のみならず、いつでもスタッフが病院や老健施設に行ける体制を整えております。
患者さまご本人はもとより、ご家族や介護に携わる方々全ての幸せのためにこれからも真心のこもった迅速な対応を心がけてまいります。
医療法人明貴会 三条山口歯科医院
総院長 山下 順司
▼経歴
1996年 大阪歯科大学卒業
1998年 大阪歯科大学付属病院口腔外科・第2講座在籍
2000年 堺市西村歯科勤務
2001年 奈良市浦野歯科勤務
2003年 医療法人明貴会勤務
2005年 ドイツ口腔インプラント学会(DGZI)認定医
2005年 厚生労働省歯科医師臨床研修機関指導医
2013年 国際口腔インプラント学会専門医・指導医
2013年 ドイツ口腔インプラント学会専門医・指導医
▼資格
2010年 補綴治療を行うための基本8ヶ月コース終了
2013年 国際口腔インプラント学会指導医取得
2013年 ドイツ口腔インプラント学会指導医取得
総院長紹介
●名前・ふりがな/マイキャッチコピーを教えてください
山下 順司(やました じゅんじ)/笑顔と元気が自慢です
●出身地/出身地自慢を一言でお願いします
和歌山県/キレイな海と山が自慢です。
●特技を教えてください
入れ歯作製です。
●趣味を教えてください
英会話です。
●好きな言葉を教えてください
「守破離」
●最近ハマっていることを教えてください
「ネットでの買い物」にハマっていますね。
●どのようなきっかけで歯科医療業界に入りましたか?
従兄が歯科医師で、働く姿を見て憧れました。歯科大学生の時に6年間診療の手伝いをさせていただき、卒業後2年間、歯科医療の基礎を教わりました。
●どのようなことを心がけて治療を行っていますか?
どうすれば早く患者さまの苦痛を取り除き、笑顔を取り戻していただけるかを考えて治療しています。
●得意な治療はございますか?
インプラント、義歯治療です。
●患者さまから言われて嬉しかった言葉を教えてください
「米寿まで生きたかいがあったよ」―私が訪問診療で、入れ歯を作った患者さまから言われた言葉です。
●貴院の一番の魅力は?
笑顔とチームワークです。
●働き始めた頃に比べて、自分が成長したとか、考えが変わったと思うことはありますか?
治療の質が高まり選択する治療方法が多くなりました。
●将来の目標や夢を教えてください
訪問診療において、より多くの高齢者のお口の悩みを取り除き、食事が楽しめて、生きがいを感じていただけるようにお手伝いをする。
●最後に、理事長はどんな人でしょうか
優しく頼りがいのある武人です。武士道精神や、人間性などたくさん教えていただいた私にとっての人生の師です。