e歯通信―唾液について
こんにちは。
歯科助手の川崎です。
あっという間に今日で五月も終わりですね。
年々あっという間に日は過ぎていくなと感じています。
さて、三条山口歯科医院では患者様への啓蒙も含めて、
院内でe歯通信というテレビを流しています。
内容は医院からのお知らせや歯周治療、被せものの種類、
インプラント治療や虫歯治療など季節ごとにテーマを変えて
放送しています。
今日は今放送中のテーマから'唾液'についてお話します。
唾液の大半は水分でできています。しかし、ただの水ではありません。私たちが生きていく上で必要不可欠なものだということを認識しましょう。
その役割はたくさんあります。
(1) お口の粘膜を潤し、お口を滑らかに(潤滑作用・湿潤作用)
(2) 消化を助ける(消化作用)
(3) 飲み込みを助ける(咀嚼・嚥下作用)
(4) 生体を守る(生体防御のはたらき)
(5) 味覚
(6) お口の中を清潔に保つ(洗浄作用、自浄作用ともいう)
(7) お口の中のpHを一定に保つ(緩衝作用)
(8) 酸によって溶けた歯を修復します(再石灰化作用)
また唾液は性質から、比較的サラサラしている「漿液性唾液(しょうえきせいだえき)」とネバネバしている「粘液性唾液(ねんえきせいだえき)」に分けられます。
唾液の分泌は交感神経と副交感神経に複雑に支配されています。
では、その種類によってお話していきましょう。
◇漿液性唾液
主に副交感神経系の刺激によって分泌します。成分は水やタンパク質が主で比較的量が多めでサラサラしており、主に耳下腺から分泌されるといわれています。
楽しく和んだ雰囲気で、よく噛んで食事をしていると、この副交感神経系がしっかりはたらき、多くの唾液が滲出されるので、おいしく味わうことができ、消化吸収にも最適な身体の状態をつくることができます。
◇粘液性唾液
主に交感神経系がはたらくことで分泌します。成分は水と糖タンパクが主で、比較的量が少なめでネバネバしており、主に舌下腺や小唾液腺から分泌されるといわれています。
悩みやイライラなどのストレスにさらされると、副交感神経の活動は弱まり、交感神経が優位に立ちます。すると、全体の唾液量が減少し、粘液性唾液が分泌することから、お口の中はネバネバもしくはカラカラした状態になります。このような状態下で食事をすると、食べ物は飲み込みにくく、おいしくないため、食事を楽しむことが難しくなり、さらに唾液量が少ないことから消化しにくくなります。
これらのことから、よく噛み、楽しく食事を摂ると健康を維持できます。
e歯通信は、3階受付と2階個室で放送しております。
ぜひ目にとめてくださいね。